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アルフレート・アインシュタインが絶賛する音楽 改訂版

モーツァルトの弦楽四重奏と2本ホルンのための3曲のディヴェルティメントのYouTubeです。
当時のザルツブルクではチェロでなく、台車に乗せたコントラバスが使用されていたそうです。
新モーツァルト全集でも、ヴァイオリン2、ヴィオラ1、コントラバス1の弦楽四重奏編成を採用しているそうです - 竹内ふみ子さんのCD解説書。
ウィーン室内合奏団のCDは、この興味深い解説書を読むだけでも価値があると思います!!

ドイツの音楽学者、アルフレート・アインシュタインは著書 『モーツァルト』 (海老沢敏訳) で、次のようなことばを使ってこれらの曲を絶賛しています!
「かつて音楽の形式をとった最も純粋なもの、明朗なもの、このうえなく人を幸福にするもの、最も完成されたものに属する。そして、これらの作品の一つ、この音楽の失われた楽園のためなら、 『タンホイザー』 もしくは 『ローエングリン』 の一幕全部、あるいはロマン主義的なシンフォニーの一曲全部を捨ててもいいというほどの気ちがいじみた人々もいるのである。」 (276ページ)
Mozart Divertimentos
No. 10 "Londronische Nachtmusiken" in F major K 247,
No. 15 in B flat major K 287 and
No. 17 'Robinig' in D major K 334, YouTube
Stamic Quartet, Zdeněk & Bedřich Tylšar French Horns


第15番 『ロードロン・セレナード II 』 変ロ長調 K. 287
スタミツ四重奏団、ズデニェク & ベドジフ・ティルシャル
* 第1、2楽章 22:54
I. Allegro - II. Thema mit sechs Variationen. Andante grazioso
* 第3、4楽章 17:44
III. Menuetto. Trio - IV. Adagio
* 第5、6楽章 11:39
V. Menuetto. Trio - VI. Andante - Molto allegro

第17番 『ロビニヒ』 ニ長調 K. 334
スタミツ四重奏団、ズデニェク & ベドジフ・ティルシャル
* 第1、2楽章 20:29
I. Allegro - II. Thema mit sechs Variationen. Andante
* 第3、4楽章 14:06
III. Menuetto. Trio - IV. Adagio
* 第5、6楽章 16:09
V. Menuetto. Trio - VI. Rondo Allegro

第10番 『ロードロン・セレナード I 』 ヘ長調 K. 247
スタミツ四重奏団、ズデニェク & ベドジフ・ティルシャル
* 第1、2楽章 16:13
I. Allegro - II. Andante grazioso
* 第3、4楽章 14:07
III. Menuetto. Trio - IV. Adagio
* 第5、6楽章 10:22
V. Menuetto. Trio - VI. Andante - Allegro assai

Stamic Quartet

*********** K 287とK 334 の mirusekai の感想 :
(ブログ 『徒然草子』 管理人の片割月さんへの返信コメントで、書いた内容です。)

mirusekai's impressions :

第15番 『ロードロン・セレナード II 』 変ロ長調 K. 287
第1楽章 ‐ 人なつこい音楽。親しい人と楽しく会話しているようなリラックスした気分になれます。
第2楽章 ‐ これこそ人生で一番聴きたいと思うような音楽。 (この主題は民謡 『さあ急げ、僕はハンス、呑気もの』で、終楽章ではチロール民謡 『百姓娘の猫がいなくなった』 が使われているそうです。 - 『モーツァルト事典』 東京書籍)
ダ・ヴィンチのどんな傑作絵画にも負けない魅力があります!(つまり、どんな絵にも負けない…)
ダ・ヴィンチの 『聖アンナと聖母子、幼児の洗礼者ヨハネ』 や 『イザベラ・デステの肖像』 には、全く脱帽します。
mirusekai.blog35.fc2.com/blog-entry-26.html
mirusekai.blog35.fc2.com/blog-entry-32.html
どうして、こんな音楽を人間が作れるのか理解できません。海老沢敏はどこかで、「モーツァルトは奇跡」 というようなことを言っていましたが (つまり神のようであると)、本当にそう思えてきます。

第17番 『ロビニヒ』 ニ長調 K. 334
第1楽章 ‐ かなりおいしいお菓子、またはスイーツを食べながら、紅茶を飲んでいるような幸せな気分がします。
第2楽章 ‐ どうして、喜遊曲なのに短調の楽章なのか?
感情の起伏を作るためでしょうか?
つまり、音楽世界を多様化させるために。例えてみれば、日本人ばかりではなく、外国人に会うのも楽しいですからね。
それに、第4変奏で長調に変わるときの喜びは、ひとしおでしょう。(上のYouTubeでは、15:27に第4変奏が始まります。)
第5楽章 ‐ メヌエットという音楽もいいですね。モーツァルトの人柄に合っているのかも。 (交響曲39番のもいいし。)どんなものにも換えられない魅力があります。
第6楽章 ‐ 食事を一食ぬいてもいいから聴きたい、と思うぐらい魅力があります!

さあ急ごう、僕はハンスだ、呑気者
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テーマ:管楽器演奏 - ジャンル:音楽

コメント

>K 287 は第1、2楽章、K 334 は1、5、6楽章を聴くと元気が出る、と再確認しました!

まったく同感です!!

特にK 334の第六楽章は「こんな感じで日々が送れたらどんなに素晴らしいことか!」と思える音楽ですね。(第二楽章は最初は好きでしたが、だんだん、不安に駆られるような音楽に聴こえて来るようになり、やや敬遠気味です^^;)

モーツァルトには生きるのが楽しくなる最終楽章が少なくないですね。

上の曲と同じように生きる喜びを感じる曲はピアノ協奏曲17番ト長調k453の第三楽章。この変奏曲を聴くと、変に悩んだりするのがアホらしくなって来ます。「君、もっと大切なことを忘れているよ!」と聞き手に促しているような、踊りたくなるような音楽です。

ハイドン・モーツァルトを最後に、こんなにも大らかで無類に明るく、しかも味わい深い音楽はクラシック畑では少なくなりましたね。


>ダ・ヴィンチのどんな傑作絵画にも負けない魅力があります!(つまり、どんな絵にも負けない…)

私もダ・ヴィンチの絵画がエドゥアール・マネと並び大好きです。
(絵画は不案内なのですが、この二人の絵だけは別)

ご存知かもしれませんが、ダ・ヴィンチ展があります^^
「レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想」/Bunkamuraザ・ミュージアム(東京・渋谷)/2012年3月31日(土)~6月10日(日)

  • 2012/03/23(金) 23:06:58 |
  • URL |
  • 片割月 #-
  • [ 編集 ]

勝負? 改訂版

片割月 様、

いつもコメントありがとうございます。
グリュミオー・トリオのディヴェルティメントのCDは私も前から聴いていますよ。

>モーツァルトは単純な音楽なようでいて、シュトラウスのように複雑を極めた音楽を作曲をした人にこう言わしめる不可思議なものを持っているんですね。

アイネ・クライネ・ナハトムジークは、最初の間、何小節も主和音 (ト・ロ・ニ) と属和音 (ニ・嬰ヘ・イ・ハ) の2種類の和音だけで作っていて、晩年にあんな単純な技法で作曲するなんて、珍しい人ですね。
もしかしたら、簡単なテクニックでどこまでいい曲が作れるのか勝負しているのかもしれません。ピアノ・ソナタのハ長調のもそうだし。

ディヴェルティメントの全集を、New York Philomusica という演奏団体がCDで出しているのを知り、最近その第2巻を聴いて気に入っています。
モーツァルトは本当にプロフェッショナルな作曲家ですね。子供や初心者にも楽しめる音楽をも作れるのですから。

************* K 287とK 334
>これらは元気が出るというよりも、心が平安になり優しい気持ちになれるようなものが多かったと思います。

K 287とK 334 をさっき、聴き直しました。
この2曲こそ、生活を楽しむための音楽、充実した時間を過ごすための音楽、喜びを実感するための音楽ではないでしょうか。
K 287 は第1、2楽章、K 334 は1、5、6楽章を聴くと元気が出る、と再確認しました!

感想:
K 334
第1楽章 ‐ かなりおいしいお菓子、またはスイーツを食べながら、紅茶を飲んでいるような幸せな気分がします
第2楽章 ‐ どうして、喜遊曲なのに短調の楽章なのか?
感情の起伏を作るためでしょうか?
つまり、音楽世界を多様化させるために。例えてみれば、日本人ばかりではなく、外国人に会うのも楽しいですからね。
それに、第4変奏で長調に変わるときの喜びは、ひとしおでしょう。
第5楽章 ‐ メヌエットという音楽もいいですね。モーツァルトの人柄に合っているのかも。 (交響曲39番のもいいし。)どんなものにも換えられない魅力があります。
第6楽章 ‐ 食事を一食ぬいてもいいから聴きたい、と思うぐらい魅力があります!
K 287
第1楽章 ‐ 人なつこい音楽。親しい人と楽しく会話しているようなリラックスした気分になれます。
第2楽章 ‐ これこそ人生で一番聴きたいと思うような音楽。
ダ・ヴィンチのどんな傑作絵画にも負けない魅力があります!(つまり、どんな絵にも負けない…)
どうして、こんな音楽を人間が作れるのか理解できません。海老沢敏はどこかで、「モーツァルトは奇跡」 というようなことを言っていましたが (つまり神のようであると)、本当にそう思えてきます。

ところで、ディヴェルティメントの K 247、K 287、K 334 は、彼のセレナードとは全く違う音楽のようですよ。この3曲は、各パートを一人ずつで演奏するのが本当らしいです。編成が小さくなると、もっと親密な感じの音楽になるでしょう。

  • 2012/03/20(火) 13:08:58 |
  • URL |
  • mirusekai #/p1nTf8Q
  • [ 編集 ]

mirusekai様、こんばんは。

>これらの作品の一つ、この音楽の失われた楽園のためなら、 『タンホイザー』 もしくは 『ローエングリン』 の一幕全部、あるいはロマン主義的なシンフォニーの一曲全部を捨ててもいい

この文章を読んだ時、どこかでこれと似たセリフを見た記憶が蘇りました。で、アレコレ調べたら出てきました。

「ドン・ジョバンニの第一幕で、メヌエットの後、レポレロが仮面をつけた3人の客人を招くとき、2小節のアダージョがありますね。かつてリヒャルト・シュトラウスは、私にこう言ったことがあります。『この小節が書けるなら、私は喜んで自分のオペラを3曲捨ててしまうだろう』と」

これは黒田恭一氏が翻訳した文章の中に、カール・ベームの言葉としてありました。カール・ベーム指揮・プラハ国立歌劇場管弦楽団によるドン・ジョバンニのレコードの解説にあったものです。

モーツァルトは単純な音楽なようでいて、シュトラウスのように複雑を極めた音楽を作曲をした人にこう言わしめる不可思議なものを持っているんですね。

ここに紹介されたセレナード・ディヴェルティメントは私が学生時代によく聴いたもので、青春時代の貴重な思い出です。(この頃はモーツァルトかワーグナーを交代で聴きまくっていました)

これらは元気が出るというよりも、心が平安になり優しい気持ちになれるようなものが多かったと思います。

他にこれも私が大好きで、今も時々聞くk563ディヴェルティメントです。ご存知とは思いますが参考までに。
これは最も好きなアダージョです。
http://www.youtube.com/watch?v=Z4fIsOUw41c&feature=related

  • 2012/03/18(日) 00:30:41 |
  • URL |
  • 片割月 #-
  • [ 編集 ]

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